肺炎球菌とワクチン

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肺炎球菌とは

肺炎の原因として最も多い菌です。肺炎の他にも、敗血症や髄膜炎など、命に関わる重い合併症(侵襲性肺炎球菌感染症)を起こすことがあります。

 

肺炎になるとどうなるのか

発熱、咳、痰、息切れなどの症状が出ます。高齢者では典型的な症状が出にくく、気づいた時には重症化しているケースも少なくありません。肺炎は日本の死因の第3位(誤嚥性肺炎を含む)を占めており、特に高齢者にとっては極めて警戒すべき病気です。

 

3種類の肺炎球菌ワクチン

現在、成人向けの肺炎球菌ワクチンには主に以下の3種類があります。それぞれ守備範囲や免疫の仕組みが異なります。

ニューモバックスNP

ニューモバックスNP

【広域カバー型】
23種類をカバー。定期接種の主流ですが、5年ごとの再接種が検討されます。

プレベナー13

プレベナー13

【強力持続型】
13種類をカバー。免疫記憶を作る「結合型」で、強く長い効果が期待できます。

キャップバックス

キャップバックス

【最新・高性能型】
21種類をカバー。高齢者が特にかかりやすい型を狙った最新の結合型です。

定期接種(公費助成)について

定期接種の対象者は「65歳の方のみ」です。

  • 対象:今までに肺炎球菌ワクチンを一度も接種したことがない方
  • 助成:自治体による費用補助があります(自己負担額は自治体により異なります)
  • 例外:60〜64歳で心臓、腎臓、呼吸器などに重い障害がある方も対象となる場合があります。

定期接種以外の方や、より強固な予防を希望される方は、自費での接種(任意接種)が可能です。2回目以降の接種もご相談ください。

 

津市の定期接種(令和8年4月からの変更点)

令和8年4月1日より、津市の高齢者肺炎球菌定期接種は、より持続性の高いワクチンへと内容が変更されます。

接種日 使用ワクチン 自己負担額
令和8年3月31日まで ニューモバックスNP 2,600円
令和8年4月1日から プレベナー20等 3,500円(予定)

 

副反応と日常生活

接種部の腫れ、痛み、微熱などが見られることがありますが、通常1〜2日で自然に消失します。過度な心配は不要ですが、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

 

アドバイス

肺炎の予防は、ワクチン接種に加えて、手洗い、口腔ケア(誤嚥予防)、規則正しい生活が基本です。

特にこれまでにニューモバックスを接種してから5年以上経過している方は、最新のキャップバックスなどを組み合わせることで、より高い予防効果を得られる可能性があります

定期接種の対象者はこの機会にワクチン接種を受けることをお勧めします。

当院での接種をご希望の方へ
ワクチンはお取り寄せとなります。事前にご連絡をいただければ、準備が整い次第いつでも接種可能です。お電話や受付にてお気軽にお問い合わせください。