B型肝炎ワクチン

HEPATITIS B VIRUS & VACCINATION

B型肝炎ウイルスとワクチン

感染を正しく知り、ワクチンで確実に予防しましょう

B型肝炎ウイルス(HBV)とは

B型肝炎ウイルス(HBV)は肝臓に感染し、免疫反応によって肝細胞が傷つくことで肝炎を引き起こすウイルスです。感染しても自覚症状がないことが多く、気づかないまま慢性化するケースがあります。

慢性肝炎が長期にわたって続くと、以下のように進行するリスクがあります。

🦠
HBV感染
症状がなく
気づきにくい
🔥
慢性肝炎
6か月以上
炎症が続く状態
⚠️
肝硬変
肝臓が線維化し
機能が低下
🏥
肝細胞がん
定期検診と
継続治療が重要

早期に感染を発見し適切な治療を行うことで進行を大幅に抑えることができます。また、ワクチン接種によって感染そのものを予防できるのがB型肝炎の大きな特長です。


感染経路

HBVは血液・体液を介して感染します。空気感染・経口感染(食事・飲み水)はしません。日常的な接触(会話・握手・食器の共有など)では感染しませんのでご安心ください。

👶
母子感染(垂直感染)

感染した母親から出産時に赤ちゃんへ感染する経路です。出生直後のワクチン接種と免疫グロブリン投与(HBIG)によってほぼ確実に予防できます。

💑
性的接触による感染

成人での感染は感染者との性的接触が主な経路とされています。ワクチン接種が最も確実な予防法です。

🩸
血液を介した感染

感染者の血液が傷口・粘膜から体内に入ることで感染します。注射針の使い回し、入れ墨・ピアスの施術も感染経路になり得ます。

✔ 日常生活での感染の心配はほとんどありません。
血液・体液が直接接触しない限り、食事・入浴・会話などで感染することはありません。

ワクチン接種の対象者

B型肝炎ワクチンは、以下のような方が接種の対象となります。

  • 🍼
    乳幼児(定期接種) 生後2か月〜1歳未満を対象に、3回の定期接種が公費(無料)で受けられます。
  • 👩‍⚕️
    医療・介護従事者 血液・体液に接触する機会がある職種は感染リスクが高く、ワクチン接種が強く推奨されています。
  • 👮
    警察官・消防士など 業務上、負傷者の血液に接触する可能性がある方。
  • コンタクトスポーツの競技者 サッカー・ラグビー・ボクシングなど、血液を介した接触が起こりやすいスポーツの選手。
  • ✈️
    HBV流行地域への渡航者 東南アジア・アフリカなど感染率の高い地域への長期滞在・渡航を予定している方。
  • 👨‍👩‍👦
    HBVキャリアとの同居者・パートナー 日常的な接触による感染リスクがあるため、接種が推奨されます。

※ 乳幼児(定期接種)以外の方は任意接種(自費)となります。

🔹 すでにHBVに感染している方(HBVキャリア)へ
すでにHBVに感染している方はワクチンの効果がありません。ワクチン接種ではなく、定期的な通院・血液検査・必要に応じた治療が重要です。肝機能の状態を定期的に確認し、専門医のもとで経過を観察することをお勧めします。

接種スケジュール・料金・効果

B型肝炎ワクチンは合計3回の接種が必要です。間隔を守ることで十分な免疫効果が得られます。

1回目
初回
接種開始日
2回目
4週後
1回目から
4週間後
3回目
20〜24週後
1回目から
20〜24週間後
💴
当院の接種料金(任意接種・自費)
5,000円/1回(税込)
※ 3回接種完了で合計15,000円(税込)
※ 乳幼児の定期接種は公費負担(無料)です
※ 健康保険は適用されません
3回合計
15,000円
🛡️

3回の接種を完了することで、約95%以上の方に抗体(HBs抗体)が産生されます。防御効果は20年以上持続するとされており、長期的な感染予防が期待できます。まれに抗体ができにくい方もいるため、接種完了後に抗体検査(HBs抗体検査)をお勧めする場合があります。


副反応と接種できない方

B型肝炎ワクチンは比較的副反応の少ないワクチンです。主な副反応は以下のとおりです。

接種部位の反応(赤み・腫れ・痛み):最も多く見られますが、通常2〜3日で治まります。

全身症状(軽度の発熱・倦怠感):まれに見られますが、多くは一過性です。

アナフィラキシー:非常にまれですが、接種後はしばらく院内で様子を見てからご帰宅ください。気になる症状があればすぐにスタッフにお声がけください。

⚠️ 次のような方は接種できない、または注意が必要です
  • 接種当日に発熱(37.5℃以上)がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • このワクチンの成分または過去に接種した際に重いアレルギー反応(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方
  • 酵母(イースト菌)に対して重度のアレルギーがある方
  • 妊娠中の方・授乳中の方(接種の可否について医師にご相談ください)
  • その他、医師が接種不適当と判断した方

※ 上記に該当するかどうかご不明な場合は、接種前に医師へご相談ください。


接種前の確認と検診との連携

ワクチン接種の前に、まず現在のHBV感染状況を確認することをお勧めします。すでに感染している方や抗体をすでにお持ちの方には、ワクチンの効果が期待できないためです。

🔄 ワクチン接種までの推奨の流れ
1
肝炎ウイルス検診(HBs抗原・HBs抗体検査)を受ける
津市・三重県の無料検診対象の方はぜひご活用ください。すでに抗体がある方はワクチン不要です。
2
検査結果を確認する
「感染なし・抗体なし」の方がワクチン接種の最適な対象です。医師にご相談ください。
3
ワクチン接種のご予約(事前連絡をお願いします)
ワクチンはお取り寄せに数日かかる場合があります。接種ご希望の方は事前にお電話またはご来院の上ご予約ください。
4
3回の接種を完了する
スケジュール通りに3回接種することで十分な免疫効果が得られます。
5
接種後の抗体確認(任意)
3回目接種から1〜2か月後にHBs抗体検査を受けると、免疫がついたかどうかを確認できます。
⚠️

ワクチンはお取り寄せに数日かかる場合がございます。接種をご希望の方は、事前にお電話またはご来院の上、ご予約をお願いいたします。接種当日は体調が良好な状態でお越しください。発熱・体調不良の際は接種を延期していただく場合があります。

ご不明な点はお気軽にご相談ください。
「自分はワクチンが必要か」「検診との違いは何か」など、どんなことでも医師・スタッフにお声がけください。

よくあるご質問

Q 子どもの頃にワクチンを受けていれば、大人になっても効果はありますか?
A 乳幼児期に3回接種を完了した場合、多くの方では長期にわたって抗体が維持されます。ただし、年月の経過とともに抗体価が低下することもあります。心配な方はHBs抗体検査を受けることで現在の免疫状態を確認できますので、お気軽にご相談ください。
Q ワクチンを接種する前に検査は必要ですか?
A 必須ではありませんが、事前にHBs抗原・HBs抗体検査を受けることをお勧めします。すでに感染している方や抗体をすでにお持ちの方にはワクチンの効果が期待できないため、検査で現状を確認してから接種を判断するのが確実です。津市・三重県の無料検診をご活用いただけます。
Q 3回の接種を途中でやめてしまった場合はどうなりますか?
A 途中でやめてしまっても、最初からやり直す必要はありません。中断した回から再開することができます。ただし、3回すべて完了することで十分な免疫が得られますので、なるべく予定どおりのスケジュールで接種されることをお勧めします。再開のタイミングについては医師にご相談ください。
Q 3回接種しても抗体ができない場合はありますか?
A はい、まれに(数%程度)3回接種しても抗体が十分に産生されない「無応答者」の方がいます。そのような場合は追加接種を行うことがあります。接種後にHBs抗体検査を受けることで免疫の有無を確認できますので、特に感染リスクが高い職種の方などには抗体検査をお勧めしています。
Q 他の予防接種と同時に受けることはできますか?
A 一般的に、B型肝炎ワクチンは他のワクチンと同時接種が可能です。ただし、接種の組み合わせや体調によって医師が判断します。他のワクチンとの同時接種をご希望の場合は、ご予約の際にお申し出ください。
Q 家族にB型肝炎の感染者(キャリア)がいます。家族も検査やワクチンを受けるべきですか?
A はい、同居する家族やパートナーはワクチン接種が強く推奨されます。まずHBs抗原・HBs抗体検査を受けて感染・免疫の有無を確認した上で、抗体のない方はワクチン接種を受けてください。ご家族そろってご相談いただけます。

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