HPVワクチン
1.公費対象について
2.HPVワクチンとは
3.子宮頸がんの現状
4.ワクチンの種類と効果
5.接種のスケジュールル
6.接種後の注意と副反応
7.20歳以上は子宮頸がん検診を
下記の人は公費(無料)でワクチン接種を受けることができます
①小学校6年~高校1年相当の女子
②キャッチアップ接種
・平成9年度~平成18年度生まれの女性
・過去にHPVワクチンを合計3回受けていない
HPVワクチンとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるがんや疾患を予防するために使用されるワクチンです。HPVは、性行為によって感染するウイルスであり、子宮頸がんや外陰部がんなどのがん、および尖圭コンジローマなどの性器疾患を引き起こす原因となります。
日本では毎年、約1.1万人の女性が罹るがんです。毎年、約2900人が子宮頸がんで亡くなっています。
HPVワクチンによって子宮頸がんの原因の50~90%を防ぐことができます。
また、若い年齢層で発症する割合が比較的高いがんです。患者さんは20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。日本では、25~40歳の女性のがんによる死亡の第2位は、子宮頸がんによるものです。
現在、日本では3種類のHPVワクチンが使用されています。
2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)です。
サーバリックスは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。
ガーダシルは、HPV16型と18型に加えて6型、11型の感染を防ぐことができます。
サーバリックスとガーダシルは、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐことができると言われています。
シルガード9は、HPV16型、18型、6型、11型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。
下記をご参照ください。
注射の痛みや怖いという気持ち、興奮などによるさまざまな刺激がきっかけとなって、めまいやふらつきを起こしたり、気を失うことがあります。これは、通常は横になって安静にするだけですぐに回復します。注射が苦手な方や、怖いと感じている方は事前にスタッフや医師へお伝えください。
また、一般的にワクチンを接種すると、接種した部位が赤くなったり腫れたりすることがあります。これは、体の中でワクチン成分に対する反応が起こるための症状で、通常は数日程度で治まります。
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重い副反応が生じた時など、厚生労働大臣が予防接種法に基づく、定期の予防接種によるものと認定したときは、健康被害救済の給付の対象となります。→ 予防接種健康被害救済制度
HPVの感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんを予防できると期待されていますが、ワクチンで防げないHPV感染もあります。
子宮頸がんを早期に発見し治療するため、20歳になったら、2年に1回、婦人科で子宮頸がん検診を受けることが大切です
ワクチン接種を希望される方は事前にご連絡をお願いします
→お問合せ:059-221-3700