のどが痛い

のどが痛い|原因・受診のタイミング|前川内科(津市)

のどが痛いとき
のどの痛みは、風邪や扁桃炎など日常的な病気から、緊急性の高いもの・長期的な注意が必要なものまで原因はさまざまです。症状に合わせた対処のポイントを解説します。
🔍のどが痛くなる主な原因
急性咽頭炎・急性扁桃炎(かぜ症候群)

のどの痛みで最も多い原因です。ウイルス(アデノウイルス・ライノウイルス・コロナウイルス・インフルエンザウイルスなど)や細菌(A群溶血性レンサ球菌など)によって、のどの粘膜や扁桃に炎症が起こります。

のどの痛みの多くはウイルスが原因であり、その場合は抗菌薬(抗生物質)は効きません。一方、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などによる細菌性咽頭炎は成人でも一定数みられ、症状や診察の所見から細菌感染が疑われる場合は抗菌薬治療が必要になります。受診の際には、いつから・どんな症状かを医師に伝えてください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

のどの痛みは新型コロナウイルス感染症でも現れる主要な症状のひとつです。感染力が強く、発熱・咳・倦怠感・嗅覚・味覚異常などを伴うことがあります。周囲に感染者がいる場合や症状が複数ある場合は、早めに受診し必要に応じて検査を受けることをお勧めします。

インフルエンザ

急な高熱・全身のだるさ・頭痛とともにのどの痛みが現れる場合、インフルエンザが疑われます。抗インフルエンザ薬(オセルタミビルなど)は発症48時間以内の使用が効果的です。早めの受診をお勧めします。

当院のインフルエンザ診療についてはこちら / 各種予防接種についてはこちら

🚨緊急性が高いサイン
⚠️ 以下の症状がある場合は速やかに受診してください
安静にしていても息苦しい、会話中に息が続かないなど、呼吸のしにくさが強くなっている
飲み込みが非常に困難(唾液すら飲み込めない)
のどの片側が著しく腫れている・口が開きにくい
声がこもって話しにくい(いわゆる「口の中に食べ物を含んだような声」)

これらの症状は、急性喉頭蓋炎扁桃周囲膿瘍のサインである可能性があります。これらは気道が急速に閉塞するリスクがあり、症状が進行しやすいため、夜間・休日であっても救急受診が必要な場合があります。

📅長引くのどの痛み・違和感
逆流性食道炎(GERD)

胃酸がのどまで逆流することで、のどの痛みや違和感・ヒリヒリ感・慢性的な咳が続くことがあります。「のどがつかえる感じ」や「食後の胸焼け」を伴う場合は、逆流性食道炎を疑います。胃カメラ(上部消化管内視鏡)で確認することができます。

逆流性食道炎についてはこちら / 胃カメラ検査についてはこちら

咽頭・喉頭の腫瘍(がんを含む)

のどの痛みや違和感が1か月以上続く場合、特に喫煙・飲酒の習慣がある方は、咽頭がん・喉頭がんの可能性も念頭に置く必要があります。声のかすれ、首のしこり、血痰なども要注意なサインです。早期発見のため、長引く症状は放置せず受診をご検討ください。

慢性扁桃炎

年に3回以上、急性扁桃炎を繰り返す場合は「慢性扁桃炎」と考えられます。日常生活に支障をきたす場合には、耳鼻咽喉科での手術(扁桃摘出術)を検討することがあります。


🏥受診の目安
🟢 まず様子を見てよいケース
軽いのどの痛み・鼻水・微熱のみで、数日以内に改善傾向がある
食事・水分が十分にとれている
🟡 受診をお勧めするケース
38℃以上の発熱が続く
のどの痛みが強く、食事・水分がとりにくい
のどの痛みが1週間以上改善しない
インフルエンザ・新型コロナウイルスが疑われる(高熱・全身倦怠感・筋肉痛など)
🔴 すぐに受診・救急受診が必要なケース
安静時や会話中でも息苦しさが続く、または症状が急に悪化している
唾液すら飲み込めないほどの嚥下障害がある
口が開かない・声がひどくこもっている
💡のどの痛みのセルフケア

症状が軽い段階では、以下のセルフケアが症状の緩和に役立ちます。ただし、症状が改善しない場合や悪化した場合は医療機関を受診してください。

十分な水分補給:のどの乾燥を防ぎ、粘膜を保護します
うがいの習慣:外出後のうがいは感染予防に効果的です
室内の保湿:加湿器などでのどの乾燥を防ぐ
安静・十分な睡眠:免疫力の低下を防ぎます

※ 抗菌薬(抗生物質)はウイルス感染には効果がありません。医師の診断なしに使用しないでください。


よくあるご質問
Qのどが痛いとき、抗生物質(抗菌薬)は必要ですか?
Aのどの痛みの多くはウイルスが原因であり、その場合は抗菌薬は効果がありません。診察の結果、細菌感染が疑われる場合には抗菌薬を使用することがあります。自己判断での使用は避け、医師の診察を受けてください。
Qのどの痛みが1か月以上続いています。どうすればよいですか?
A長引くのどの痛みは、逆流性食道炎や咽頭・喉頭の腫瘍が原因のことがあります。特に喫煙・飲酒の習慣がある方、声のかすれや首のしこりを伴う場合は要注意です。早めに受診し、必要に応じて内視鏡検査(胃カメラ)などで精査します。
Q安静にしていても息苦しさが続きます。すぐ受診すべきですか?
Aはい、速やかに受診してください。安静時や会話中にも息苦しさを感じる、または短時間で急に症状が悪化している場合は、急性喉頭蓋炎や扁桃周囲膿瘍のような気道に関わる病気が疑われます。夜間・休日であっても救急受診をご検討ください。
Qのどの痛みで内科を受診してもいいですか?
Aはい、内科でも診察・治療を行っています。症状に応じて、耳鼻咽喉科など適切な専門科へのご紹介も対応しています。お気軽にご相談ください。外来WEB予約はこちらからどうぞ。
Qインフルエンザでのどが痛い場合、どう対処すればよいですか?
Aインフルエンザには抗インフルエンザ薬(オセルタミビル〈タミフル〉など)が有効で、発症から48時間以内の使用が効果的です。急な高熱・全身倦怠感・筋肉痛を伴うのどの痛みは、早めに受診してください。当院でも迅速検査を行っています。詳しくはインフルエンザのページをご覧ください。

この記事の監修・執筆者
前川内科 院長:前川 直志
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
三重県津市にて、地域に根差した内科・消化器内科の診療を行っています。
最終更新:2025年6月