花粉症
ALLERGY · RHINITIS · HAY FEVER
アレルギー性鼻炎・花粉症
くしゃみ・鼻水・鼻づまりに悩む方へ。正しい知識と適切な治療で、つらい症状をコントロールしましょう。 当院では血液検査によるアレルゲン同定から、最新ガイドラインに基づく薬物療法まで対応しています。
📊 花粉症・アレルギー性鼻炎 現状データ(日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 調査)
約4割 以上 日本人の花粉症有病率
(2019年時点)
(2019年時点)
10年 ごと 有病率が約10%増加
増加傾向が続く
増加傾向が続く
10〜30代 発症のピーク年代
低年齢化が進行
低年齢化が進行
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は、花粉・ハウスダスト・ダニなど特定の物質(アレルゲン)に対して免疫系が過剰反応することで、鼻粘膜に炎症を起こす病気です。大きく「季節性」(花粉症など)と「通年性」(ハウスダスト・ダニなど)に分類されます。
近年のガイドライン(鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版 第10版)では、血液検査や皮膚テストで陰性でも鼻粘膜局所でアレルギー反応が起きる「局所アレルギー性鼻炎(LAR)」が新しい疾患概念として注目されており、将来的な気管支喘息の合併リスクも指摘されています。早期の診断・治療介入が重要です。
東海地方の主な花粉と飛散時期
東海地方では年間を通じてさまざまな花粉が飛散します。症状が出る時期によって、原因アレルゲンが異なります。一年中・または複数の季節に症状が出る方は、複数のアレルゲンに感作されている可能性があります。
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| 花粉の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ハンノキ属 (カバノキ科) |
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| スギ | ||||||||||||
| ヒノキ | ||||||||||||
| カモガヤ・ オオアワガエリ (イネ科・牧草類) |
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| イネ(水稲) (イネ科) |
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| ブタクサ属 (キク科) |
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| ヨモギ属 (キク科) |
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| カナムグラ属 (アサ科) |
ピーク飛散期
飛散期
少量飛散期
※東海地方(三重県・愛知県・岐阜県・静岡県)における目安です。年によって飛散開始時期・量が異なります。スギ花粉は年による変動が大きいため、最新の飛散予測情報をご確認ください。
アレルギー性鼻炎の症状
くしゃみ 連続するくしゃみ、発作的に繰り返す
鼻水 水のようにサラサラした透明な鼻水
鼻づまり 鼻粘膜の腫れによる閉塞感
目のかゆみ アレルギー性結膜炎を合併することが多い
🔴 症状が重症化すると日常生活にも影響が出ます
▶集中力・思考力の低下(仕事・学業への支障)
▶倦怠感・慢性的な疲労感
▶鼻づまりによる睡眠障害・いびき
▶嗅覚の低下
▶気管支喘息・副鼻腔炎との合併リスク
血液検査(特異的IgE抗体検査)でアレルゲンの特定が可能です。スギ・ヒノキ・ダニ・ハウスダスト・動物など複数の項目を同時に調べることができます。症状の時期・種類から疑わしいアレルゲンを絞り込み、適切な治療につなげます。
アレルギー性鼻炎の治療
鼻アレルギー診療ガイドライン(2024年版)では、症状の病型と重症度に応じた段階的な治療選択が推奨されています。
1STEP
アレルゲンの回避・除去 花粉症には外出時のマスク・メガネ着用、帰宅後の洗顔・うがい、換気時間の工夫など。ダニ・ハウスダストには寝具の洗濯・掃除の徹底が基本です。2STEP
薬物療法(抗ヒスタミン薬・点鼻薬など) 抗ヒスタミン薬(内服)はくしゃみ・鼻水に効果的です。眠気が少ない第二世代抗ヒスタミン薬が主に使用されます。鼻づまりが強い場合はロイコトリエン受容体拮抗薬を併用します。局所的に鼻噴霧用ステロイド薬・点眼薬を追加することもあります。 3STEP
初期療法(シーズン前からの投薬) 毎年花粉症の症状が強い方には、花粉飛散開始の約2週間前(スギ花粉なら1月下旬〜2月初旬頃)から抗アレルギー薬を飲み始める「初期療法」が推奨されます。症状のピークを抑え、シーズン全体の生活の質が改善します。 アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)について 薬物療法のほかに、アレルゲンを少量ずつ体内に取り込んでアレルギー体質そのものを改善する「アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)」という治療法があります。スギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎に保険適用があり、根治または長期寛解が期待できる治療法です。お気軽にご相談ください。
花粉症の方へ:当院でできること
このような方はお気軽にご相談ください
1毎年花粉症の時期に症状がひどい方
2市販薬では症状が改善しない方
3鼻水・鼻づまりが年中続いている方
4何に対してアレルギーがあるか調べたい方
5根本的な治療(免疫療法)について相談したい方
6子どもの鼻炎が心配な保護者の方(小児診療も対応)
血液検査でアレルゲンを特定し、患者さんの症状・生活スタイルに合わせた治療方針をご提案します。 症状が改善しない場合や専門的な処置が必要な場合は、専門医への紹介も行っています。
よくある質問(FAQ)
Q花粉症と風邪の違いを教えてください ▼
A 花粉症の鼻水は水のようにサラサラして透明で、発熱はほとんどありません。また、目のかゆみを伴うことが多く、特定の季節に繰り返し症状が出る点が特徴です。一方、風邪は発熱・のどの痛み・黄色っぽい鼻水を伴うことが多く、1〜2週間で症状が治まります。判断に迷う場合はお気軽にご受診ください。
Q花粉症はいつから薬を飲み始めればよいですか? ▼
A 毎年症状が強い方には、花粉の飛散が始まる約2週間前(スギ花粉であれば1月下旬〜2月初旬頃)から「初期療法」として抗アレルギー薬を飲み始めることをお勧めします。症状が出てから飲み始めるよりも、シーズン全体の症状を軽減できる可能性が高くなります。
Q血液検査でどんなアレルゲンが調べられますか? ▼
A 特異的IgE抗体検査により、スギ・ヒノキ・ハンノキ・イネ科・ブタクサ・ヨモギなどの花粉類、ダニ・ハウスダスト、ネコ・イヌなどの動物、カビ類など、多数のアレルゲンを一度の採血で調べることができます。どのアレルゲンに感作されているかを確認することで、より適切な治療方針を立てることができます。
Q抗ヒスタミン薬を飲んでも眠くなりますか? ▼
A 現在は眠気が少ない「第二世代抗ヒスタミン薬」が多数あります。それでも薬の種類によって眠気の出やすさは異なります。お仕事や運転の状況、症状の程度をお伝えいただければ、生活に合った薬を処方いたします。
Q舌下免疫療法は誰でも受けられますか? ▼
A 舌下免疫療法は、血液検査でスギ花粉またはダニに対するアレルギーが確認された方を対象とした治療法です(5歳以上から適応)。アレルギー体質そのものを改善できる唯一の根治的治療として注目されています。お気軽にご相談ください。
Q花粉症は自然に治りますか? ▼
A スギ花粉症をはじめとする鼻アレルギーは、自然寛解することは少ないとされています(鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版)。放置すると副鼻腔炎や気管支喘息を合併するリスクもあります。薬物療法で症状をコントロールしながら、根本的な治療(アレルゲン免疫療法)を希望される場合はご相談ください。
Q子どもも診てもらえますか? ▼
A はい、小児の患者さんも診療しています。鼻炎・花粉症は子どもにも多く、学業への集中力低下につながることもあります。お子さんの症状が気になる場合は、保護者の方とご一緒にお気軽にご来院ください。
参考情報・根拠 鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症― 2024年版(改訂第10版)/日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 / 日本アレルギー学会 アレルゲン免疫療法の手引き / 環境省 花粉症環境保健マニュアル2022年版 / 花粉症に関する関係閣僚会議(2023年)・経済産業省資料








