肝炎ウイルス検診

B型・C型肝炎ウイルス検診 | 前川内科

B型・C型肝炎とは

B型肝炎ウイルス(HBV)やC型肝炎ウイルス(HCV)が肝臓に感染することで起こる炎症です。感染しても自覚症状がないまま経過することが多く、気づかないうちに慢性肝炎へと進行する場合があります。

慢性肝炎の状態が長く続くと、肝硬変や肝臓がんへと進行するリスクが高まります。早期に発見し、適切な治療を始めることが大切です。

肝炎(B型・C型)が慢性化し、肝硬変・肝がんへと進行する過程を示したイラスト
▲ 肝炎が慢性化すると、肝硬変・肝がんへ進行することがあります

感染経路

B型・C型肝炎ウイルスは、どちらも血液や体液を介して感染します。日常的な接触(握手・会話・食器の共有など)では感染しません。

🔵 B型肝炎ウイルス(HBV)
  • 感染者の血液・体液との接触
  • 入れ墨・ピアスの穴あけ
  • 性的接触
  • 注射器の使い回し(麻薬など)
  • 出産時(母から子への産道感染)
🟢 C型肝炎ウイルス(HCV)
  • 感染者の血液との接触
  • 入れ墨・ピアスの穴あけ
  • 注射器の使い回し(麻薬など)
  • 性的接触・出産時感染はまれ
✔ 空気感染・経口感染はしません。 血液や体液が直接接触しない限り、日常生活での感染の心配はほとんどありません。

肝炎ウイルスの治療

B型・C型肝炎ともに、現在はそれぞれに対する抗ウイルス薬が開発されています。

B型肝炎の治療

抗ウイルス薬によって炎症を抑え、肝硬変への進行をおさえることができます。ただし、B型肝炎ウイルスは肝臓の細胞核に特殊な形で入り込むため、ウイルスを体内から完全に除去することは現時点では難しいとされています。継続的な治療とフォローアップが大切です。

✨ 高確率で完治が期待できます

C型肝炎の治療

経口薬(飲み薬)だけで高い確率でウイルスを体内から除去できる治療薬が登場しています。副作用も少なく、多くの患者さんが治癒を達成できるようになっています。早めの検査と治療が重要です。


肝炎ウイルス検診とは

血液検査(採血)で、B型肝炎ウイルスの抗原(HBs抗原)と、C型肝炎ウイルスの抗体(HCV抗体)を調べます。感染に気づかないまま過ごしている方でも、この検査で早期に発見し、早めに治療を始めることができます。

看護師が患者さんに採血をしているイラスト。採血(血液検査)でB型・C型肝炎ウイルスへの感染を調べることができます。
▲ 採血(血液検査)で肝炎ウイルス感染の有無を調べることができます
🏙️ 津市の肝炎ウイルス検診
対象者 津市に住民票をお持ちの方で、40歳の方、または過去に肝炎ウイルス検診を受けたことがない45・50・55・60・65・70・75歳(年度末年齢)の方
費用 無料無料
受診期間 例年 7月1日〜翌年3月31日
※受診券は例年6月頃に津市から郵送されます
検査項目 HBs抗原検査(B型)
HCV抗体検査(C型)
当院での受診 当院は津市の個別検診協力医療機関です。受診券をお持ちの方はそのままご利用いただけます。
🏔️ 三重県の肝炎ウイルス検査
対象者 三重県内にお住まいの方で、過去に肝炎ウイルス検査を受けたことがない方(※四日市市民は四日市市の事業対象)
費用 無料無料(自己負担なし)
受付期間 令和8年4月1日〜令和9年3月12日
検査項目 HBs抗原検査(B型)
HCV抗体検査(C型)
受診方法 県委託医療機関(当院を含む)を直接受診し、申込み手続きをしてください

📋 三重県保健所でも無料・匿名で検査できます(津保健所)

津保健所
所在地 津市桜橋3-446-34
検査日時 毎週 火曜日 15:00〜16:30
※年末年始・祝日を除く
相談受付 平日 8:30〜17:15(祝日・年末年始を除く)
費用・匿名 無料・匿名で受けられます
💰 三重県の費用助成制度(陽性だった方へ)

肝炎ウイルス検査で陽性と判定された方は、三重県の助成制度を利用できる場合があります。

  • 初回精密検査費用の助成:陽性後の精密検査費用を県が助成します(1回限り)。
  • 定期検査費用の助成:住民税非課税世帯の慢性肝炎・肝硬変・肝がん患者を対象に、定期検査費用を年2回まで助成します。

詳しくは津保健所(059-223-5184)または下記リンクよりご確認ください。

当院では、津市・三重県どちらの検査も対応しています。
検診の対象かどうか分からない方、受診券をお持ちでない方もお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

Q 自覚症状がなくても検査を受けた方がよいですか?
A はい、ぜひ受けてください。B型・C型肝炎は、感染していても自覚症状がほとんどないまま慢性化し、気づかないうちに肝硬変や肝がんへ進行する場合があります。症状がないからこそ、検査で早期に発見することが大切です。
Q 以前に検査を受けたことがあります。もう一度受けられますか?
A 津市の肝炎ウイルス検診と三重県の無料検査は、いずれも「過去に検査を受けたことがない方」が対象です。そのため、すでに検査を受けたことがある方は無料検診の対象外となります。ただし、医師が再検査の必要性を認めた場合などは対象となることがありますので、まずはお気軽にご相談ください。自費での検査も可能です。
Q 検査の予約は必要ですか?
A 当院での肝炎ウイルス検診は、原則として予約不要でご来院いただけます。ただし、混雑状況によってお待ちいただく場合がございます。
Q 受診券が手元にありません。検査は受けられますか?
A 受診券をお持ちでない場合でも、三重県の委託検査(初回の方は無料)として当院で受診いただける場合があります。また、津市の受診券は例年6月頃に対象者へ郵送されます。届いていない場合は津市の健康づくり課にお問い合わせいただくか、まず当院にご相談ください。
Q 検査結果はいつ分かりますか?
A 採血後、通常は数日〜1週間程度で結果が出ます。結果は次回ご来院の際にお伝えしますので、受診時にお声がけください。陽性(ウイルス感染が疑われる)場合は、さらに詳しい精密検査が必要になりますが、落ち着いて対応できますので、まずは結果をご確認ください。
Q 健康診断で「肝機能異常」と言われました。受診すべきですか?
A はい、受診をお勧めします。肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTPなど)が高い場合、脂肪肝・アルコール性肝炎・ウイルス性肝炎など、さまざまな原因が考えられます。当院では血液検査で原因を詳しく調べ、適切な対応をご提案しています。まずはお気軽にご来院ください。