内視鏡検査|私の工夫
内視鏡検査
楽に受けていただくための工夫
日本消化器内視鏡学会専門医・院長による取り組み
「一見シンプルに見える検査も、経験と技術によって高いレベルで行っています。」
すべての内視鏡検査に共通する工夫
私が内視鏡検査を行う際は、患者さんに少しでも楽に受けていただけるよう、細部にまで気を配ることを大切にしています。
スコープを操作する右手に伝わるわずかな抵抗感や違和感を特に大切にしています。些細な感覚も見逃さず、負担の少ない操作を心がけています。左手による上下左右の角度調整も、つねに細かく行っています。
送水洗浄機能を活用することで、粘膜面を素早くきれいにしています。検査時間の短縮につながるとともに、粘膜をきれいな状態で観察することでより正確な診断が可能になります。
検査中は院長・看護師がこまめに声かけを行い、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう努めています。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)Upper GI Endoscopy
経鼻内視鏡では、鼻腔の麻酔を必要十分な量だけ使用します。通りやすい経路を丁寧に選びながら愛護的に挿入しており、通過が難しいと判断した場合は鼻粘膜を傷つけないよう、経口内視鏡に切り替えます。
のど(咽頭)は力まずリラックスした状態で素早く通過します。緊張するほど反射が強くなるため、リズムよく通過することを意識して行っています。
胃の奥へ進んで行く時は、スコープからの抵抗感を大切にしてゆっくり進めます。胃への送気量は観察に必要な最低限にとどめ、胃の張り感を軽減するよう心がけています。
「今のどを通りました」「胃に入りました」など、現在どこを検査しているかをお伝えしながら進めることで、患者さんの不安軽減につなげています。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)Colonoscopy
大腸は曲がりやループが多く、個人差もある臓器です。解剖学的な特徴をふまえながら頭の中で腸の形を描きつつ、無理のないやさしい挿入を心がけています。
右手の抵抗感を常に意識しながら、腸を押しすぎないように細心の注意を払っています。看護師も「お腹は痛くないですか」「つらくないですか」とこまめに声かけを行います。
大腸内を広げるために送り込む気体に、通常の空気ではなくCO₂(二酸化炭素)を使用しています。CO₂は腸管に吸収されやすいため、検査中・検査後のお腹の張り感を大きく軽減できます。
ポリープを切除する場合は、素早く確実に切除することが重要です。これ自体が熟練した技術を要する処置であり、長年の経験を活かして対応しています。なお、10mm以上の大きなポリープや悪性が疑われる病変は当日の日帰り切除が難しいため、提携病院へご紹介します。
電流を使わずスネアで切除する「コールドスネアポリペクトミー」を積極的に行っています。術後の出血リスクを大幅に低減できる安全な方法です。
鎮静剤についてSedation
上記のような工夫を重ねることで、鎮静剤を使わなくても楽に受けていただける検査を目指しています。実際、当院では鎮静剤を使用しない方が9割以上を占めています。
「以前の検査がつらかった」など鎮静剤を希望される方には、バイタルサイン(血圧・脈拍・血中酸素飽和度)への影響を確認しながら、個々の状態に合わせて鎮静剤の量を調整して投与します。検査終了後は、十分に覚醒するまでベッドでゆっくりお休みいただきます。








