嘔吐・下痢
悪心・嘔吐
悪心・嘔吐とは
悪心とは、むかむかする、気持ちが悪いなど嘔吐しそうな感覚を言います。
嘔吐は、胃内容物が食道、口腔を介して排出されることを言います。
悪心・嘔吐の原因
急性胃炎、急性胃腸炎が原因になることが多いですが、胃潰瘍、胃がん、急性膵炎、急性胆管炎、腸閉塞などが原因になることがあります。
消化器系以外にも、糖尿病性ケトアシドーシス、脳出血、髄膜炎、めまい症、アルコール、妊娠中毒などが原因になることがあります。
悪心・嘔吐の検査と治療
症状によって、採血、腹部レントゲン、腹部エコー、内視鏡などで検査をして原因を調べます。
それぞれの原因に応じて治療を行いますが、症状を抑えるために吐き気止めの薬を使う場合が多いです。
下痢
下痢とは
下痢は排便回数が多い、水様便であることなどを言います。
下痢の原因
急性の下痢の原因は、ウイルスや細菌の感染に伴う一過性の急性胃腸炎・急性腸炎であることや、体質や性格に影響される過敏性腸症候群であることが多いです。
2か月以上続く場合には、大腸がんが存在する場合や、薬剤性の腸炎になっている可能性があります。
また、血便を伴う場合は、大腸がん以外にも慢性の炎症性の腸疾患である潰瘍性大腸炎などが存在する場合もあります。
下痢の検査と治療
下痢が1カ月以上続く場合には、これらの疾患の確認のために一度内視鏡で検査をすることをお勧めします。
急性の下痢の場合は、多くは整腸剤や抗生剤の投与で改善しますが、慢性の下痢の場合は、それぞれの病気に対する治療が必要になります。