帯状疱疹とワクチン
原因は水痘・帯状疱疹ウイルスです。
このウイルスは最初に感染すると水ぼうそうになります。幼児期になることが多いです。
その後、ウイルスは神経の中に住み着きます。
そして、免疫力が落ちた時に帯状疱疹として発症します。
日本では年間に200人に1人発症すると言われています。加齢に伴い増加し、50歳以上で特に多くなります。80歳までには約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
人によって程度はさまざまですが、皮膚にピリピリとした痛みを感じることが多いです。その後、赤い発疹が出て痛みが強くなります。体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
約2割の人は、治療後数か月から数年以上、辛い痛みが続くことがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。60歳以上では約40%の方がこの神経痛を起こすと言われています。
帯状疱疹を発症したらできるだけ早くに、抗ウイルス薬を用います。痛みが強い場合は鎮痛剤を用いることもあります。
帯状疱疹は加齢、疲労、ストレスなどをきっかけに、免疫力が低下して発症します。適切な食事摂取、十分な睡眠、適度な運動、リラックス時間でストレス軽減などを心がけ、免疫力を低下させないように体調管理をすることが重要です。
食生活以外の予防法にはワクチン(予防接種)があります。
ワクチンにより帯状疱疹の予防が可能です。また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛などの後遺症の予防にもつながると言われています。
ワクチン接種の対象は、50歳以上の方です。
ワクチンには次の2種類があります。ご本人の希望や状態に応じて選びます。
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接種をご希望される方は、お取り寄せに数日かかりますので、あらかじめご予約をお願いします。