大腸カメラ

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 もくじ 

1.大腸カメラとは
2.受けるべき人
3.特に便潜血陽性の人は
4.検査の流れ
5.当院の大腸内視鏡5つの特徴
6.大腸カメラの費用
7.見つかる病気
8.その後のフォロー


 

 

 

1. 大腸カメラとは

 

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、大腸の内腔を観察する検査です。

大腸カメラによって、結腸・直腸がんや、大腸ポリープ、炎症性変化、大腸憩室などを見つけることができます。

 

 

 

2. 受けるべき人

 

次のような症状がある人は、何らかの病気があるかもしれませんので、積極的に大腸カメラを受けることをお勧めします。

 

◉便が出にくい

◉便が細い

◉排便後も便が残っている感じがする

◉下痢が長く続く

◉便潜血検査が陽性だった

◉お腹が痛む

◉便に血が混じることがある

など

 

また、日本人の大腸がんは増加していますが、早期のがんであれば症状が出ないため、上記以外にも

 

◉ご家族に大腸がんがいた人

 

は定期的に大腸カメラを受けることが重要です。

 

さらに、同じ消化菅である胃も、大腸と同じような組織からがんができますので、

 

胃がんなど大腸以外の消化管がんがご自身やご家族にいた人

  

大腸カメラを受けることをお勧めします。

 

 

 

3. 特に便潜血陽性の人は

 

便中に血液が潜んでいた場合は、大腸がんやポリープなどが疑われるため精密検査を受ける必要があります。

便潜血検査では早期がんの約60%、進行がんの 80~90%で陽性になるといわれています。しかし、逆に言えば10~40%の人は病気があっても陰性になると考えられます。

 

便潜血陽性であっても必ずしも病気があるわけではありませんが、大腸がんや大腸ポリープがある確率が高いため、便潜血陽性の人は必ず大腸カメラを受けましょう。

 

 

 

4. 検査の流れ

 

①12mm程のスコープを肛門から入れます。

②大腸の一番奥の小腸とつながっているところまで進めます。

③スコープを抜きながら全大腸を観察します。

④空気を送って腸を広げてくまなく観察します。

⑤挿入開始から抜去まで15-30分程度です。

⑥検査はできるだけ苦痛のないような操作と観察を心掛けておこないます。

⑦腸の曲がり角を通るときには一時的に痛みが出ることがありますがすぐ治まります。

⑧曲がり角を通過する時にはお腹を圧迫して通過しやすくすることもあります。

⑨空気を入れて観察するため、お腹が張った感じがすることがあります。

⑩検査中には水で洗いながら行うため、便意をもよおすことや、送気によってガスが出そうになることがありますが、検査中でも遠慮なく出してください。

⑪内視鏡の所見次第では、検査中に組織を取って調べる生検を行います。

⑫ポリープがあった場合には、切除することもあります。

⑬生検やポリープ切除に痛みはありませんが、検査終了後に出血することがありますので、数日間は激しい運動や、排便時にいきんだり、重い荷物を持ったりすることを避けてもらう必要があります。

 

 

 

5. 当院の大腸内視鏡5つの特徴

 

内視鏡専門医が施行

当院では、胃カメラだけでなく大腸についても数千例の検査・治療を行ってきた消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医が施行しますので、安全で質の高い内視鏡検査を受けられます。

 

プライバシーに配慮

検査は外来診療の時間以外で行いますので、検査前と直後に他の患者様に会うことは少ないです。また着替えなどは他から見えないように配慮しています。

 

二酸化炭素送気により腹満感が少ない

大腸を観察するための送気には二酸化炭素を用いるため、通常の空気を用いるよりも水に吸収されやすく、お腹が張った感じが早く改善します。二酸化炭素送気による検査は人体には害はありません。

 

拡大観察・特殊光による観察が可能

当院での大腸内視鏡検査で用いるスコープは、拡大観察と特殊光による観察が可能なため、より精度の高い診断を行うことができます。

 

日帰りポリープ切除が可能

検査中にポリープが見つかった場合は、その場で切除することができます。ただし、10mm以上のポリープや癌である場合は入院での治療が望まれますので、大きな病院へ紹介となります。

 

 

 

6. 大腸カメラの費用

 

 

大腸カメラの費用はおおよそ下記のようになります。

クリックすると拡大できます。

 

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7. 見つかる病気

 

大腸カメラで見つかる病気はたくさんありますが、今回は代表して次の4つを紹介します。

 

 

1.大腸がん

大腸カメラでは早期がん・進行がんを発見することができます。早くがんを見つけることできれば早く治療が始められます。がんは徐々に大きくなって全身に広がっていくものですから、早い段階で見つけることが大事です。早期がんであれば、外科的な手術を受けなくても、大腸カメラで切除して治癒することも多いです。その場合は大腸を短くせずにそのまま残せます。

 

 

2.大腸ポリープ

大腸ポリープも無症状のことが多いです。便潜血検査にも異常が出ないことがありますので、何かのきっかけがないとなかなか見つかりません。ポリープも放置すれば癌化するものがありますので、大腸カメラでポリープが見つかれば、内視鏡で切除できるものは早めに切除してしまいましょう。

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3.大腸憩室

大腸憩室は、大腸の壁が外側に飛び出ているところです。憩室があるだけでは問題はありませんが、憩室から出血したり、憩室で炎症を起こしたりすることがあります。原因は体質的なものもありますが、腹圧が高くなることが多い人にできやすいと言われています。

 

 

4.潰瘍性大腸炎

慢性的に下痢が続く場合や、血便が続く場合は、慢性炎症性腸疾患の一つである潰瘍性大腸炎の可能性もあります。若い方から中高年までに初めて発症することが多いです。潰瘍性大腸炎は慢性的に大腸に炎症が起こっているため、大腸がんの発症率が高くなります。そのため、炎症を抑えておく治療を継続する必要があります。他の治療にはない特殊で効果的な治療法がありますので、大腸カメラできちんと診断して治療を行うことが大切です。

 

 

 

8. その後のフォロー

 

大腸がんやポリープがあった人は、切除した後もまた別の部位にがんやポリープが出てくる可能性がありますので、定期的に検査を受けることが重要です。

ポリープが見つかっても切除しなかった場合は、少なくとも1年後には必ず検査を受けて変化を見ましょう。

また、何らかの症状が出てきた場合には、前回の検査で異常がなくても新たな病気が出てきているかもしれませんので、検査を受けることをお勧めします。