大腸カメラ
⚠ 便潜血検査が陽性だった方へ
陽性の場合は必ず大腸カメラ(精密検査)を受けてください。
早期発見が大腸がんの予防につながります。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、大腸の内腔を直接観察する検査です。
結腸・直腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、大腸憩室など、さまざまな大腸疾患を見つけることができます。
大腸がんは日本人のがん罹患数で男女合わせて第1位(国立がん研究センター統計)であり、早期発見であれば高い確率で根治が可能です。大腸カメラはその最も確実な検査手段です。
次のような症状がある人は、大腸に何らかの病気が隠れている可能性があります。積極的に大腸カメラを受けることをお勧めします。
◉ 便が出にくい・便秘が続く
◉ 便が細い
◉ 排便後も残便感がある
◉ 下痢が長く続く
◉ 便潜血検査が陽性だった
◉ お腹が痛む・張る
◉ 便に血が混じる(血便・下血)
◉ 体重が急に減った
早期の大腸がんは症状が出ないことが多いため、症状がなくても以下の方には定期的な大腸カメラをお勧めします。
◉ ご家族に大腸がんがいた方
◉ 胃がんなど消化管がんの家族歴がある方
◉ 40歳以上でこれまで一度も検査を受けたことがない方
◉ 以前に大腸ポリープを指摘された方
便中に血液が潜んでいた場合、大腸がんやポリープなどが疑われるため精密検査が必要です。
便潜血検査は早期がんの約60%、進行がんの80〜90%で陽性になると言われています。しかし裏を返すと、10〜40%の方は病気があっても陰性になる場合があります。
便潜血陽性でも必ずしも病気があるわけではありませんが、大腸がんや大腸ポリープがある確率が高いため、便潜血陽性の方は必ず大腸カメラを受けましょう。
⚠ 便潜血陽性後に大腸カメラを受けないまま放置することは、早期発見の機会を失うことになります。結果を受け取ったら、なるべく早くご相談ください。
おしりに麻酔ゼリーをつけてから、直径約12mmの細いスコープを挿入します。スコープは大腸の奥(盲腸)まで進めます。できるだけ痛みを感じないよう、優しく操作します。
腸の曲がり角を通過する際に一時的な違和感を感じることがありますが、すぐに和らぎます。腸が通りやすいよう、お腹を押さえて体位を変えることもあります。
観察奥まで到達したら、スコープをゆっくり引き抜きながら大腸全体をくまなく観察します。二酸化炭素を送り込んで腸を広げ、腸のひだの裏まで丁寧に確認します。
お腹が張った感じやおならが出そうな感じがすることがありますが、遠慮なく出していただいて構いません。水を使って洗浄するため、便が出そうな感覚を覚えることがありますが、それも問題ありません。
処置組織を調べるために生検(組織採取)を行うことがあります。ポリープが見つかった場合はその場で切除することもあります(日帰りポリペク)。
生検・ポリープ切除は痛みはほとんどありませんが、検査後に出血することがあるため、数日間は激しい運動・飲酒・腹圧をかける行為は控えてください。
終了スコープを抜いたら終了です。挿入から抜去まで通常15〜30分程度かかります。処置を行った場合はリカバリースペースでしばらくお休みいただきます。
➊ 内視鏡専門医が施行
大腸・胃を合わせ数千例の検査・治療を行ってきた、日本消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医が検査を担当します。安全で質の高い内視鏡検査を受けていただけます。
➋ プライバシーに配慮
検査は外来診療の時間外に行うため、検査前後に他の患者様と会う機会が少なくなっています。着替えなども他から見えないよう配慮しています。
➌ 二酸化炭素送気により腹満感が少ない
大腸を広げる送気には二酸化炭素を使用しています。通常の空気より体内への吸収が速く、検査後のお腹の張り感が早く解消されます。人体への悪影響はありません。
➍ BLI・LCIによる精度の高い診断
当院の大腸内視鏡では、BLI(Blue Light Imaging)とLCI(Linked Color Imaging)という2種類の特殊光観察が可能です。BLIは血管や表面構造を鮮明に描出し微小病変の発見に優れ、LCIは粘膜の色の違いをより際立たせて炎症やわずかな色調変化を捉えるのに適しています。さらに拡大観察を組み合わせることで、通常では見つけにくい早期病変も詳細に診断できます。
➎ 日帰りポリープ切除が可能
検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除(日帰りポリペク)できます。ただし、10mm以上のポリープやがんが疑われる場合は、入院施設のある病院へご紹介します。
➏ 希望者には鎮静剤を使用
「眠った状態で検査を受けたい」という方には鎮静剤(静脈麻酔)を使用できます。前の検査がつらかった方、不安の強い方にもお勧めです。注意事項もございますので、詳しくは下のボタンよりご確認ください。
当院では苦痛をできるだけ少なくするための様々な工夫を行っています。詳しくは下のボタンをご覧ください。
大腸カメラの費用はおおよそ下記のとおりです。
| 検査・処置の内容 | 保険適用 | 自己負担額(目安) |
|---|---|---|
| 異常が見つからず、 観察のみの場合 |
3割負担 | 6,000円前後 |
| 1割負担 | 2,000円前後 | |
| 炎症や潰瘍や腫瘍が見つかり、 組織を採取して顕微鏡で調べる検査(生検)を行った場合 |
3割負担 | 9,000〜17,000円前後 |
| 1割負担 | 3,000〜5,000円前後 | |
| 切除の必要があるポリープが見つかり、 ポリープの切除(ポリペク)を行った場合 |
3割負担 | 20,000〜25,000円前後 |
| 1割負担 | 7,000〜10,000円前後 |
※ 上記費用には、初診料・診察料、前処置や検査後の薬代、採血料などは含みません。
※ 病状によって実際の費用は異なります。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
大腸カメラで見つかる代表的な病気を紹介します。
1.大腸がん
大腸がんは日本人に最も多いがんのひとつで、男性ではがん死亡数第2位、女性では第1位(2024年厚生労働省データ)です。早期がん・進行がんともに大腸カメラで発見できます。早期に発見できれば、外科手術を受けずに大腸カメラで切除して根治できることも多く、大腸を温存できます。
■ 大腸がんのリスク因子(国立がん研究センター がん予防ガイドライン 2024年版より)
リスクを上げるもの(科学的根拠あり)
🔴 喫煙……大腸がんの「確実な」リスク因子です
🔴 飲酒……飲酒も「確実な」リスク因子です
🟠 肥満……リスク増加は「ほぼ確実」とされています
🟠 運動不足……身体活動が少ないことはリスクを高めます
🟠 加工肉・赤肉の過剰摂取……国際的にリスク要因とされています
リスクを下げる可能性があるもの
🟢 適度な運動……大腸(結腸)がんの予防に「ほぼ確実」な効果
🟢 食物繊維・カルシウムの摂取……予防効果の可能性あり
※ 生活習慣の改善(禁煙・節酒・適正体重・運動)により、結腸がんの約31%、直腸がんの約25%が予防できたと推計されています(国立がん研究センター)。
2.大腸ポリープ
大腸ポリープは無症状のことが多く、便潜血検査でも異常が出ないことがあります。放置するとがん化するものがあるため、ポリープが見つかれば早めに切除することが大切です。
3.潰瘍性大腸炎
慢性的な下痢や血便が続く場合、潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患)の可能性があります。若年から中高年に多く、大腸に慢性的な炎症が起きるため大腸がんのリスクが高まります。適切な治療を継続することが重要で、大腸カメラで正確に診断することが治療の第一歩です。
4.大腸憩室
大腸憩室とは、大腸の壁が外側へポケット状に飛び出した状態です。憩室そのものは問題ありませんが、憩室からの出血(憩室出血)や炎症(憩室炎)を起こすことがあります。
大腸がんやポリープが見つかった方は、治療・切除後も別の部位に新たながんやポリープが出てくる可能性があるため、定期的な検査が重要です。
日本消化器内視鏡学会の「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン(2020年)」では、ポリープ切除後は3年以内にサーベイランス大腸内視鏡を受けることが推奨されています。ポリープの数・大きさ・組織型によって最適な間隔は異なりますので、医師と相談しながら計画を立てましょう。
また、新たな症状が出てきた場合は、前回の検査で異常がなくても早めにご相談ください。
大腸カメラを受けていただく前に、検査の内容・注意事項などをまとめた資料をご用意しています。初めて受診される方や検査前に確認しておきたい方は、下記のPDFをご覧ください。
📄 大腸カメラを受けられる方への説明事項(PDF)
検査の内容・注意事項・同意書などを記載しています。事前にご確認ください。
※ 実際の検査前には診察時に改めてご説明いたします。
📋 検査には事前の受診が必要です。
下剤の処方・前処置の説明は診察時に行います。検査日の2日前までには必ずご受診ください。
WEB予約・電話予約もご利用いただけます。
(WEB予約はこちらをクリック)








