胃カメラ

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 もくじ 

1.胃カメラとは
2.受けるべき人
3.当院の検査の方法
4.胃カメラの費用
5.当院の経鼻内視鏡7つの特徴
6.見つかる病気
7.その後のフォロー

 

 

 

1. 胃カメラとは

 

カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、胃の粘膜を観察する検査です。

 

同時に、胃の手前の食道と、胃の先にある十二指腸の途中までの観察ができます。

 

胃カメラによって、がんや、潰瘍や、炎症などを見つけることができます。

 

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2. 受けるべき人

 

お腹の上の方がいたむ食欲がない黒い便が出る吐き気が続く胸焼けがするなどという人は、何らかの病気があるかもしれませんので、積極的に胃カメラを受けることをお勧めします。

 

また、早期のがんは症状が出ないため、定期的に胃カメラを受けることが重要です。胃がん検診では、50歳以上の人は2年に1回胃カメラ行うことが推奨されています。

 

胃バリウム検査でもある程度のサイズになれば胃がんを発見できますが、内視鏡切除で治癒できるような早期のがんは胃カメラじゃないと分からないこともあります。

 

胃カメラでは胃だけではなく、食道の早期がんを含めた病気や、十二指腸の病気も同時に調べることができます。

 

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3. 当院の検査の方法

 

①6mm弱のスコープを鼻か口から入れて、食道・胃・十二指腸を観察します。

口からのカメラでも鼻からのカメラでも、観察できる場所は同じですが、鼻からの方が一般的には楽にできると言われています。

 

②観察順は、病気があるかどうか、スコープを入れた時の状態などによって、個々に応じて行います。

 

③検査はスコープを入れてから抜くまでに、5~10分程度で済みます。

 

④検査はできるだけ苦痛のないような操作と観察を心掛けておこないます。

 

⑤内視鏡の所見次第では、検査中に組織を取って調べる生検を行います。生検は痛みはありませんが、検査終了後に粘膜を保護する薬を飲んでいただくこともあります。

 

 

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4. 胃カメラの費用

 

胃カメラの費用はおおよそ下記のようになります。

クリックすると拡大できます。

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→ 自費検査料金はこちら

 

 

 

5. 当院の経鼻内視鏡7つの特徴

 

当院では鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)を行っております。下記のような7つの特徴があります。

 

オエっとならない

内視鏡が舌の付け根を通らないため、嘔吐感が非常に少ないです。嘔吐反射の強い若者にも適した検査です。

 

痛みがほとんどない

カメラの太さが5.9mm程で、先端面積は口から行う内視鏡の39%しかないので、痛みがかなり少なくなります。

 

検査中に会話が可能

のどに直接の麻酔を行っておらず、カメラも細いため、検査中に会話をすることが可能です。

 

心肺機能への影響が少ない

心機能・呼吸機能への影響が少なく、誤嚥防止にもなるため、高齢者にも負担の少ない検査です。

 

鎮静剤は基本的に不要

痛みや嘔気がほとんどないため鎮静剤は不要ですので安全に行えます。車の運転を一日禁止するということもありません。

 

内視鏡専門医が施行

当院では、消化器内視鏡学会認定の内視鏡専門医による質の高い内視鏡検査を受けられます。

 

口からに変更することも可能

鼻の通りが狭い方や、鼻出血が起きやすい方には、カメラを口から入れることもできます。カメラが細いため通常のカメラより楽にできます。

 

 

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6. 見つかる病気

 

胃カメラで見つかる病気はたくさんありますが、今回は代表して頻度の高い4つを紹介します。

 

胃がん・食道がん

 

早期がん・進行がんを発見することができます。早くがんを見つけることで早く治療が始められます。がんは徐々に大きくなって全身に広がっていくものですから、早い段階で見つけることが大事です。早期がんであれば、外科的な手術を受けなくても、胃カメラで切除して治癒することも多いです。その場合は胃や食道を短くせずにそのまま残せます。

 

 

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

 

上腹部の痛みや黒色便があると、潰瘍ができていることがあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍を放置すると、胃や十二指腸に穴が空いて非常に強い痛みが出て、緊急で手術を受けることにもなりかねません。潰瘍がある場合には、早く治すために早く見つけて適切な治療をすることが大事です。

 

......胃潰瘍・十二指腸潰瘍の解説はこちら

 

 

慢性胃炎・ピロリ菌感染

 

慢性胃炎の多くにはヘリコバクター・ピロリ菌の感染が関与しています。逆に、ピロリ菌があると、胃炎や胃潰瘍、胃がんのリスクになると言われています。ピロリ菌があるかどうかを調べて、ピロリ菌を除菌する治療を受けましょう。

 

......ピロリ菌感染の解説はこちら

 

 

逆流性食道炎

 

胸焼けがする人、酸っぱいものが上がってくる人は、逆流性食道炎の可能性があります。逆流性食道炎の確認は胃カメラで行います。食道裂孔ヘルニアという、胃と食道の間が開き気味になっている状態がある人は、一層逆流性食道炎が起こりやすくなります。辛い症状を治すためにも、胃カメラできちんと診断をつけて治療をすることが大事です。

 

.....逆流性食道炎の解説はこちら

 

 

 

7. その後のフォロー

 

検診では2年に1回内視鏡検査を受けることが勧められているように、何年か経つと新たな病気が出現する可能性があります。

 

特に慢性胃炎がある人やがんの治療をした人は、年に1回は定期的に内視鏡検査を受けましょう。

 

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