脂肪肝
脂肪肝とは
肝臓に脂肪が蓄積されると脂肪肝になります。正確には、肝細胞に中性脂肪が沈着して肝障害をきたす疾患の総称が脂肪性肝疾患です。
脂肪肝の原因
アルコールが原因の場合と、アルコールとは関係がない場合があります。
アルコール以外の原因としては、糖尿病、高脂血症、高血圧症、肥満、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が多いですが、他にも甲状腺機能低下症や低栄養やある種の薬剤や手術後の影響で脂肪肝になることもあります。
脂肪肝の頻度と合併症
医療機関を受診した人の約30%では、画像で診断可能な脂肪肝を伴っていると言われており、年々増加してきています。
脂肪肝では70%以上に肥満(BMI≧25)を伴っており、メタボリックシンドロームの合併率も高いです。
脂肪肝は20年以内に5~20%の症例が肝硬変になり、肝細胞癌や肝不全などの肝疾患による死亡率も上昇します。
また心血管イベント(心筋梗塞など)による死亡率を上昇させ、慢性腎臓病の発症リスクも高まるといわれています。
脂肪肝の治療
治療としては、まず食生活や運動習慣を見直します。
糖尿病・高脂血症・高血圧症・肥満・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病も存在していれば同時に治療していく必要があります。
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